軍事教練教科書(含:附属高校のかつての校舎図)

戦前の学校(中等学校以上の学校)は、現役将校が配属され、軍事教練(学校教練)が行われていました。学校で軍事的な勉強が行われていたと聞けば、現在の生徒は驚くと思います。たまたま、神田の古本屋さんで軍事教練の教科書を見つけたので、購入しました。ちなみに後ろには持ち主と思われる人の名前もしっかりと書いてあります。

陸軍大臣東条英機の言葉が最初にあります。

具体的な戦術についても書いてあります。

軍事教練の事は知ってましたが、やはり実物の教科書をみると、現在との違いに驚くばかりです。実は、前の勤務校である『東京学芸大学附属高等学校』は建物は元の『青山師範学校(東京第一師範学校)』の校舎を利用しています。青山師範では、軍事教練が行われていました。かつての校舎を利用している東京学芸大学附属高等学校では、元の武器庫を図書室(第二閲覧室)として利用しています。

(下は第一師範学校の平面図です。)

拡大した図が下のものです。

現在の図書館部分が剣道場と『銃器室』になります。

最初に事務室でこれを見せて頂いた時に、本当におどろきました。軍事教練が師範学校でも行われていた証だと思います。

附属高校出身者の人も驚くのではないでしょうか?ちなみに、第二閲覧室の辞書置き場の奥行きが深いのは、もともと辞書を置くためではなく、銃器(模擬銃だったらしいですが)を置くための場所だからだそうです。司書のO先生がそのような話を仰られていました。